パイロットの創業者である並木良輔と和田正雄は商船学校で学び、卒業後、外国貿易を担う船上で出会いました。意気投合した二人は「日本から世界に誇れるものを送り出したい」と夢を語り合い、固い友情で結ばれました。のちに、並木は数々の困難を乗り越えて世界に誇れる純国産万年筆の開発に成功し、二人は1918(大正7)年にパイロットの前身である並木製作所を設立。商標に「業界を先導する水先案内人」となるように願いを込めて、「PILOT」と名付けました。そして、初志を忘れることなく、創業間もない1926年にはニューヨーク、ロンドン、上海、シンガポールに拠点を設け、念願であった世界進出を果たします。この創業の精神は受け継がれ、独創的で高品質な製品を生み出し続け、現在は190以上の国と地域で販売されています。